中日12度目サヨナラ勝ち!阪神ブラゼル痛恨の悪送球

[ 2010年9月22日 18:04 ]

9回、サヨナラの失策を誘う一ゴロを放ち、ナインに祝福される中日・堂上剛(左端)

 【中日1-0阪神】中日が今季12度目のサヨナラ勝ち。0―0の9回、3連打で1死満塁とし、代打堂上剛の一ゴロがブラゼルの本塁悪送球を誘った。山井が8回途中無失点と好投、2番手の浅尾が12勝目。阪神は8回無失点の久保を援護できなかった。

【試合速報


 中日―阪神23回戦は22日、ナゴヤドームで行われ、中日は山井、阪神は久保が先発した。

 首位・中日は22日に首位攻防第1Rで快勝し、阪神との差を2・5ゲームに広げ、両リーグ一番乗りで4年連続のCS進出が確定している。両チームともに22、23日の結果次第では優勝へのマジック点灯の可能性があるだけに、負けられない。

 前日は2安打2打点で勝利に貢献した中日の野本が、この日は右翼で好守を見せた。
 5回1死二塁から、阪神のマートンの大飛球を背走しながら、必死に伸ばしたグラブで好捕。一瞬、息をのんだ右翼席の中日ファンから大歓声を浴びた。

 首位攻防の3連戦。「ヤマ場だと思っています」と表情を引き締める2年目のプレーが光った。

 中日はその裏、先頭のブランコが中前打と犠打で二進し、堂上直の深い中飛で三塁を陥れた。続く小田は敬遠も、山井が三ゴロで得点ならず。

 8回、阪神はマートンが四球と犠打で進塁したが、鳥谷は一ゴロ。ここで中日は山井に代わって浅尾を投入。浅尾はこれで球団新記録となる今季70試合目の登板だが、新井を右飛に打ち取った。

 9回、阪神は久保田をマウンドへ。中日は藤井が執念の内野安打。続く森野が打席に付く時には、落合監督が自ら声を掛ける姿も見られた。その森野は右前打、和田が左前打で無死満塁。ブランコは空振りの三振。6番には投手の浅尾が入っていたため、代打・堂上剛。阪神も久保田に代えて藤川球を送り込んだ。打球は一ゴロも、ブラゼルがホームへ悪送球し、藤井が滑り込んでサヨナラ勝ちした。堂上剛は「打った時には、神様お願いしますと思って走った。勝ててよかった」と満面の笑み。打席に入る前に落合監督から「ストライクを思い切って振っていけ」と助言されたという。相手の失策による“殊勲打”となったが堂上剛は「ここまできたら自分の結果は関係ない」と勝利を喜んでいた。

 中日のサヨナラ勝ちは今季12度目で球団新記録。浅尾は12勝目。

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2010年9月22日のニュース