落合監督「試合を決めたのはブラゼル」

[ 2010年9月22日 22:07 ]

 【中日1-0阪神】阪神ブラゼルの悪送球が本塁後方を転々とする間に、一塁付近では一ゴロの堂上剛を囲む歓喜の輪が広がった。中日は0―0の九回1死満塁から相手の失策を誘いサヨナラ勝ち。23日も勝って3連勝なら、いよいよ優勝マジックが点灯する。

 落合監督が「試合を決めたのはブラゼル。勝てる要素はなかった」と振り返った緊迫の展開だった。八回2死二塁で、先発の山井が2安打されていた新井を迎えると、中日ベンチは浅尾にスイッチ。右腕が九回まで得点を与えず、直後にこの試合で初めてと言っていい好機をつかんだ。

 2番手の久保田から藤井、森野、和田が3連打して無死満塁。当たりの戻ってきたブランコが三振に倒れたところで、阪神は藤川球を投入。代打の堂上剛がファウルで3球粘った後の一打で試合が決まった。

 落合監督は「よく持ちこたえた」と山井と浅尾の好投を評価してから「先攻と後攻の違い」と口にした。八回のピンチで高橋か岩瀬の投入という選択肢もあった中日は、九回を終えて両投手を温存できた。逆に久保田と藤川球を引きずり出して流れが中日に傾いた。決勝点は悪送球で入ったが、中日が誇る救援陣の層の厚さも勝敗を分けた一因だった。

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2010年9月22日のニュース