阪神 鬼門ナゴヤで5安打零敗、それでも…

[ 2010年9月22日 06:00 ]

<中・神>2回表無死、城島は左飛に倒れガックリ

 【阪神0―3中日】負けられないはずの一戦だった。それでも打てない。阪神自慢の猛虎打線は、鬼門のナゴヤドームでは借りてきた猫だった。逆転優勝に向け、勝ち越しが最低条件だった首位・中日と最後の3連戦の第1Rを落とした。

 「1点を取れなかったのがすべて。初回に得点が入っていれば。点を取りたいんだけどね…」と真弓監督はうめいた。ナゴヤドームでは4試合連続の1点以下で今季通算成績1勝9敗。中日戦の負け越しも決まった。
 初回無死二塁で平野が強攻策も遊飛。中軸も凡退して先制機を逃したのが響いた。今季ここまで初回無死二塁は6度。2ストライクに追い込まれるまですべて送りバントと手堅く攻めてきた指揮官も、運命の3連戦で一気に流れを引き寄せたかったのか…。歯車の狂った打線は3、8、9回も得点圏に走者を置いて中軸が凡退。終わってみれば散発の5安打で、ナゴヤドームでは通算21イニング連続無得点。和田打撃コーチは「初回だね。あそこで流れを持ってこないとずるずるいってしまう。中心になる選手がもうひと踏ん張りしてほしい」と振り返った。
 残り12試合。中日との直接対決は残り2試合で差は2・5ゲーム。逆転の望みは厳しくなったようにも映るが、残り試合の関係で22日に勝てば阪神にVマジックが点灯する状況は変わらない。「まだまだ。何言ってんの」と真弓監督は前を向いた。挑戦し続けることで、道は必ず開ける。

 ▼阪神・スタンリッジ(7回7安打2失点も4敗目)できるだけダメージを最小限にしようとした。2球の失投がそのまま生かされて点につながった。

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2010年9月22日のニュース