勝てない松坂6敗目…7戦連続4失点以上

[ 2010年9月22日 06:00 ]

7回1死からロバーツに四球を与え、顔を歪める松坂

 【レッドソックス2―4オリオールズ】レッドソックスの松坂大輔投手(30)が20日(日本時間21日)のオリオールズ戦に先発したが、6回1/3を6安打4失点で6敗目を喫した。一時期の不調から徐々に調子を戻してきているとはいえ、これで自身7戦連続で4失点以上とトンネルから抜け出せない。一方、オ軍・上原浩治投手(35)は9回を1回無失点に抑えて10セーブ目をマークした。

 松坂は「負けという結果がすべて。(原因は)一つや二つじゃないと思うけど。分からない」と力なく目線を落とした。光は見えているが、出口が見えてこない。
 8月中旬に痛めた腰痛は気にならなくなったが、フォームは崩れている。だが、歩幅が通常より半歩狭まった6歩となったことなどは、すべて理解した上で修正を図ってきた。前回登板前は3日連続でブルペン入り。この期間も階段トレーニングを導入するなど下半身に刺激を与えた。そして上半身の連動。左足に効率良く体重を乗せる形を再確認したことで球に力は戻った。「試合をつくるという意味では良くなっていると思った」とカットボール、チェンジアップを多めに配し、試合中の修正力も本来の姿に戻りつつあった。だが、勝てなかった。
 6安打中、4安打が2ストライクからのもので、5四球はすべてフルカウントから与えた。ここぞの1球の精度が、松坂の持ち味でもある勝負強さを奪っている。「甘く入って打たれる時もあるし、厳しいところにいっても、うまく拾われる時もある。そこは難しく考えていない」と松坂。シンプルな発想をすることで、勝ちにつながらないもどかしさを封印。精神面をつなぎとめている。
 2点目は味方の失策で許し、決勝点は7回1死二、三塁で救援したバードが打たれた。すべてを悲観すべきではない。今季残り登板予定の2試合はいずれもヤンキース戦。来季へ向けても、出口は必ず見つけなければならない。

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2010年9月22日のニュース