木村拓也コーチ母校 恩師声を震わせる「あの笑顔が最後に…」

[ 2010年4月7日 12:29 ]

 木村拓也コーチの出身校である宮崎南高(宮崎)関係者も訃報にショックを受けた。同校は木村コーチが1年生の夏に唯一の甲子園出場を果たしている。当時監督だった宮国則成さん(68)は7日、「残念です。若いのに」と声を震わせた。

 入学時から「走るのも肩も良かった」と将来性を見据え、甲子園では1年生でベンチ入りさせた。「笑顔で温厚だが、野球にかける情熱はすごかった」と振り返る。プロ入りした教え子が活躍した翌朝は早起きして読む新聞が楽しみだったという。巨人が1月に宮崎で行ったパレードも見に行った。「あの笑顔が最後になってしまいましたね」と、早すぎる別れを惜しんだ。
 同校の佐々木逸夫校長(59)は「とても無念。苦境に強い選手だったので、何とか乗り越えてくれると思っていた」と残念がった。宮崎キャンプなどで母校とは交流が続いており「生徒は制服の裏にサインしてもらい、元気をたくさんもらってた。きょう、千羽鶴と手紙を病院へ送る予定だった」という。8日の始業式に生徒ら全員で黙とうをささげる。

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2010年4月7日のニュース