一発にホッ!松井秀、遅刻の“失態”バットで返す

[ 2009年10月30日 12:19 ]

フィリーズ戦の6回、本塁打を放ち、ジーター(左)に祝福されるヤンキース・松井秀

松井秀、勝ち越し弾!ヤンキース1勝1敗のタイに

ジラルディ監督「マツイの本塁打が大きかった」

松井秀、遅刻?覚えてない 星稜高のルールでは…

 【ヤンキース3―1フィリーズ】5番に戻ったヤンキースの松井秀が、ワールドシリーズで2本目の本塁打。これが決勝打となり、松井秀は「とにかく勝ててうれしい。今はそれだけ。貴重なホームランになって良かった」とかみしめるような口調で話した。
 1―1の6回2死で、フィリーズの先発右腕マルティネスから、右翼席へ勝ち越しソロ。カウント2ストライクから粘り、5球目の内角低めのひざ元に入ったカーブをすくい上げた。「見送ればボール。インコースに来た分、うまく対応できた」と、今ポストシーズンではツインズとの地区シリーズ第1戦以来の一発を振り返った。
 0―1の2回には右前へチーム初安打、4回には四球とチームに貢献。打たなければならない理由があった。試合前、交通渋滞に巻き込まれ、練習に遅刻。30分遅れでグラウンドに飛び出し、準備運動なしで打撃練習した。6年ぶりの大舞台で初戦に完敗した翌日の大失態。信頼はバットで取り戻すしかなかった。
 チームは1勝1敗のタイに持ち込み、第3戦は指名打者制のないフィリーズの本拠地球場へ。松井秀は「接戦をものにして、いい形でフィラデルフィアに行ける。どういうときに声が掛かってもいけるように準備したい」と話した。(共同)

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2009年10月30日のニュース