阪神の片岡新打撃コーチ 独自の練習法で精力的指導

[ 2009年10月30日 19:49 ]

 打撃コーチとして阪神に復帰した片岡篤史コーチが、秋季キャンプで本格的に指導している。「(各選手の)スイングや性格など、自分も一緒になってやっていかないと分からない」と話す口調も熱っぽい。

 初日の29日は特打で打撃投手を務め、助言を送った。野原祐には下半身の重要性を説いた。野原祐の足がつる場面もあり「下半身を使って打ったら張ってくる。(今まで)いかに楽な打ち方をしていたかということ」と片岡コーチ。30日は一本足で立って、ティー打撃をやらせた。自身が現役時代に考えた練習法で「構えた時にトップの位置ができる。いろんなことをやってもらって、バットの使い方を覚えてほしい」と説明した。
 就任記者会見では「左打者は左打者しか分からないことがある」と話した通り、左打者には自身の経験を踏まえ、アドバイスする。「初めての練習方法だった。毎日が本当に勉強になる」と野原祐は実感を込めて話した。技術論だけではない。特打などの反復練習では声を出し、自ら雰囲気を盛り上げている。
 「練習方法などいろんな引き出しを持ってもらう。幅も広がる。コツをつかめば上達する」。新コーチは精力的に動き回り、疲れを知らない。

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2009年10月30日のニュース