最後?の大舞台…マルティネス悔やまれる2発

[ 2009年10月30日 13:09 ]

ヤンキース戦の7回途中、降板するフィリーズのマルティネス(右から3人目)

松井秀、勝ち越し弾!ヤンキース1勝1敗のタイに

 【フィリーズ1―3ヤンキース】6回を終えて球数は99。1点を追っていた。マニエル監督と言葉を交わし、7回のマウンドに立つ。だが、先頭から球威の衰えた球を狙われ、無死一、三塁。交代の合図に、フィリーズのマルティネスは無表情のままマウンドを降りた。
 かつてレッドソックスのエースとしてヤンキース戦で暴れた右腕も、ことしで38歳になった。全盛期の剛速球はもう投げられない。だが、決め球のチェンジアップを生かした投球には一層の磨きがかかり、この日も緩い球を両サイドに散らせて8三振。存分に持ち味は見せた。
 悔やまれるのは2発のソロだ。4回にはテシェイラに外角のチェンジアップを中堅右に運ばれて同点、6回は松井秀を追い込んでから投げたひざ元へのカーブを右翼席に運ばれ、勝ち越しを許した。
 自身2度目のワールドシリーズ先発を「自分にとっては最後の大舞台かもしれない。何が起ころうと楽しみたい」と話していた。7回途中3失点は立派な成績。それだけに、追う展開での降板は無念さが募ることだろう。(共同)

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2009年10月30日のニュース