巨人愛実った長野“最速”入団会見!

[ 2009年10月30日 06:00 ]

ドラフト後すぐに寮を訪れた巨人・原監督(左)は長野久義に「CHONO 7」のユニフォームをプレゼント

 石の上にも3年。巨人愛を貫いた長野に、この上ないプレゼントが待っていた。午後6時すぎ、ドラフト会場から原監督が駆け付けた。埼玉・狭山の合宿所で待ち受けた長野は後部座席から降りた初対面の指揮官と固く握手。指名あいさつはまるで入団会見だった。

 原監督の手には歴代名選手が背負った伝統ある背番号7、そして「CHONO」と刺しゅうされたユニホームが用意されていた。緊張した表情で袖を通すと「凄くうれしかった。原監督は凄い目力だった。緊張し過ぎて(会話の)内容は覚えてない。7?偉大な方々が着けていた番号。恥じないような選手になりたい」と緊張気味に話した。
 原監督は数日前、清武球団代表に「どうしてもあいさつに行きたい」と話して電撃訪問を決めた。「早く会って自分の気持ちを伝えたかった。その一心。7はピッタリ。最初からレギュラーを獲るつもりでいてほしい」として将来の中軸候補に最大級の期待を寄せた。
 日大4年だった06年ドラフトでは、巨人以外なら入団拒否の姿勢を示したが日本ハムが4巡目で強行指名。力を蓄え、満を持して迎えた昨年ドラフトも巨人ではなくロッテから2位指名を受けた。一時は“妥協”も考えたが「家族や監督から“人生は一度きり。好きなようにするのがいいのでは”と言われた」と巨人愛を貫き通した。
 福岡出身だが、テレビで巨人戦を見てあこがれ、小学5年時には作文に将来の夢として書いた。4年越しで思いを遂げて「原監督は練習が熱心。いろんなことを教わりたい」と目を輝かせた。在籍するホンダのキャッチコピーは「The Power of Dreams」。雌伏の時間を夢の力で乗り切った長野が、新たなフィールドに臨む。

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2009年10月30日のニュース