阪神71年ぶりの珍事!無安打で4点取っちゃった

[ 2009年5月11日 06:00 ]

<横・神>3回表無死二、三塁、一ゴロに倒れたかに思われた新井貴浩だったが、小林太志(左)のボークで命拾い

 【阪神12-4横浜】阪神が28イニングぶりに刻んだ得点。それは71年ぶりの珍事ともなった。

 「結果的にこういう(大差の)試合になったけど、1、2番の“何とかせないかん”というところから始まったから。粘り強い攻撃だった」。真弓監督がそう振り返ったのは2点を追う3回だった。先頭の赤星が「あの打席を見てくれたら、僕がどう思っていたか分かると思う」と7球のファウルを打ち、計12球粘った末に四球を選んだ。キャンプ中には室内にこもり、マシンを相手にファウルだけを打つ練習をするリードオフマン。関本も四球で、続く鳥谷のバントを小林が失策。無死満塁となり、今度は金本のゴロをジョンソンが後逸してまず同点。さらにボークで1点、林威助の遊ゴロの間に1点を加えた。無安打で4点。チームとしては1リーグ時代の1938年11月9日のイーグルス戦(後楽園)の7回に、3四球と4敵失で5得点を挙げて以来のうれしい?珍記録となった。
 重苦しい雰囲気が消えた打線は4回2死二塁で関本が右翼線へポトリと落ちるチーム33イニングぶりの適時打。6回にも関本の3点二塁打に鳥谷の2ラン。7回には狩野が2ランを放つなど面白いように点が入る。負ければ最下位転落となる一戦は、終わってみれば今季最多タイの12得点で大勝。2安打4打点の関本が「それ(最下位)だけは阻止したいと思っていた」と話せば、自身17打席ぶりの安打となる4号2ランを放った鳥谷も「勝てたことが一番」と声を弾ませた。
 今季4敗1分けだった日曜の初勝利。「(1点でも)点を取ったら勢いがつく。そこまで我慢してチャンスをつくっていく」と真弓監督。この1勝を、貧打解消のきっかけとしたい。

続きを表示

2009年5月11日のニュース