変化球で打者を翻弄…1カ月ぶりの勝ち星

[ 2009年5月11日 09:27 ]

 【ブレーブス4―2フィリーズ】1―1の5回、2四球で2死一、二塁、3番アットリーを迎えてフルカウントの場面。ブレーブスの川上は、内角直球のサインにマウンドから離れ、間を取った。

 普段は捕手の要求に従うが「悪い癖が出そうな感じがした」。四球を嫌がり、制球が甘くなる傾向が頭をよぎった。次の要求はカーブ。打者のタイミングを完全に外す空振り三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。
 「試合前から変化球を多めに使おうと思っていた」との言葉通り、緩いカーブ、フォークボールを効果的に交ぜた。昨季のワールドシリーズ王者フィリーズを6回2点に抑えた。
 白星から遠ざかっていた間は速球主体の投球。単調になり、わずかでも甘く入れば痛打された。この日は「打者の目先を変えないといけない」と話していた通り、緩急を生かし、かわす投球で翻弄した。
 6回に勝ち越し点を許したが、直後にチームが逆転に成功して「想像以上にうれしかった」。コックス監督が「変化球で打者のバランスを崩していた。勝つにふさわしい」とたたえた好投が報われ、川上は4月11日の初登板から約1カ月ぶりの勝ち星を手にした。(共同)

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2009年5月11日のニュース