首ひねる松坂「野球の技術の問題」

[ 2009年5月11日 10:01 ]

3Aコロンバス戦に先発、満塁のピンチで投手コーチ(左)のアドバイスを受けるレッドソックス・松坂(中央)

 久しぶりに試合で投げた喜びに満ちた前回とは違う。2度目のマイナー登板を4回無失点で終えたレッドソックスの松坂は、「体調ではなく野球の技術の問題。全体的に状態がそんなに良くなかった」と首をひねった。

 2回2/3で5三振を奪った前回に比べ切れがない。「僕は打たせて取るピッチャーじゃない。三振が取れなくて、しんどかった。まったく取れそうな雰囲気がなかった」。マイナーの打者を相手に三振を一つも奪えない。メジャー復帰までの課題を聞かれ「全球種の精度、コントロールにもっと気を付けないと」と歯がゆそうだった。
 それでも三回一死満塁のピンチでは5番打者を鋭く変化する速球で、狙い通りの併殺打に打ち取り「悪い時どう抑えるかは常に考えている。そういう意味でいい練習になった」と振り返った。故障者リスト入りの原因となった肩の疲労は、もう問題ない。高いレベルを自分に課すからこそ、満足からはほど遠かった。(共同)

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2009年5月11日のニュース