馬原298日ぶりS!王監督1300勝

[ 2008年7月27日 06:00 ]

今季初セーブを挙げた馬原(右)を迎えるソフトバンク・王監督

 【ソフトバンク2-1ロッテ】ソフトバンク・王監督の“区切りの1勝”は帰ってきた守護神が締めた。1点差の9回から登板した馬原が、わずか7球で3者凡退に打ち取り、自身は298日ぶりのセーブ。指揮官には史上8人目の通算1300勝目をプレゼントした。

 「1点差、2点差の方が気持ちが入りやすい。逆にこの展開で良かったと思います。これからも強い気持ちで相手打者をねじ伏せていきます」

 真っ黒に日焼けした馬原が久しぶりのお立ち台で笑った。オープン戦期間中の3月11日に、右肩の違和感を訴えてから長かった。リハビリは順調だったが、開幕からもたつくチーム状況に、試合中継を見られない日々もあった。この試合はいきなり148キロ。最速は151キロと全盛時と変わらぬ直球主体の投球で二飛、空振り三振、左飛と3人で斬った。1点差のマウンドに送り出した指揮官も「もう少し、楽なところでと考えたのは取り越し苦労だった」とほれ直した様子だった。

 その王監督も1300勝到達には「長くやっていればね。それだけやらせてもらっているということですよ」と淡々。“監督は完封もできないし、ホームランが打てるわけではない”というのが持論の指揮官にとって、自身の白星の数は頭にない。あるのはチームのことだけ。2位の日本ハムとはゲーム差なしの3位。役者がそろったソフトバンクに“逆襲”の予感が漂ってきた。

続きを表示

2008年7月27日のニュース