ドラキラー下柳 サングラスで9勝目

[ 2008年7月27日 06:00 ]

<神・中>強烈な西日対策用のサングラスをしてマウンドに立った下柳

 【阪神2-0中日】不惑のドラキラーが強烈な輝きを放った。下柳が中日を6回6安打無失点に抑え、4年連続の2ケタ勝利を目前にする9勝目。今季の中日戦は4戦3勝、防御率0・33の好相性ぶりだ。サングラス姿も似合った。甲子園での前回登板、10日の巨人戦は一塁側からの西日が目に入り、序盤に大量点を失った。そこで今回は日が陰るまでサングラスをつけ、初回無死一、三塁、2回無死満塁のピンチを低めの制球で切り抜けた。それでも下柳は「気迫?そんなもんじゃない。きょうはみんなに迷惑をかけた」と謙虚だった。

 後半はJFKにお任せだ。7回は久保田、8回はウィリアムスがゼロを重ねると、9回2死二塁では藤川が代打ウッズを空振り三振に斬り、試合終了。JFKそろい踏みなら16連勝、チームも対中日戦史上最速の勝ち越しを決めるとともに、優勝マジックを43とした。

 落合竜に引導を渡した岡田監督が言う。「投手の踏ん張りが一番大きい」。具体的な名前こそ挙げなかったが、指揮官が最後に握手した相手は下柳だった。ベテランが奮投し、盤石リレーで締める。だから阪神は強い。

 ≪10戦ぶり復帰!新井全力疾走≫腰痛で先発を外れていた新井が、15日以来10試合ぶりに3番・一塁で先発出場した。初回は遊ゴロに倒れたが、全力疾走。6回には、甘い変化球を見逃さずに中前打。「自分は、制御しながら試合に出ることはできない。とにかく全力」と影響を感じさせない動きだった。岡田監督も「本人も大丈夫と言っている。いい形で(前半戦を)終わってほしい」と話した。

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2008年7月27日のニュース