山本昌 通算199勝!中日連敗ストップ

[ 2008年7月27日 21:58 ]

阪神戦に先発した中日・山本昌

 【中6-4神】中日の山本昌が通算199勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。山本は4回に井端の失策をきっかけに失点したが、そのほかは危なげなく5回1失点。打線は6回、失策のあと5安打を集めて6点を奪った。阪神は渡辺が大誤算。

 史上24人目の偉業に、ついにあと「1」まで迫った。中日一筋25年目の山本昌は、チームの連敗を3で止める通算199勝目に「きのうまで悪いムードだったんで、何とか打破したかった」と満足そうに笑った。

 勝利を手繰り寄せたのは130キロ台の“速球”だった。肩甲骨を目いっぱい大きく使う投法はリリースポイントをより前にし、球には強いバックスピンをかける。打者から見れば手元まで球速が落ちず、表示される速度以上のスピードを体感するという。

 4回。失策と単打で一、二塁とされ、2死から鳥谷の右前打で1点失った。しかし、続く矢野への投球が見せ場だった。直球を外角低めいっぱいに2球続けて決め、あっという間に追い込む。そして3球目にも直球を選択。外角に138キロを投げ込むと、バットはあっさり空を切った。

 この回を最少失点で切り抜けたのが効き、6回に味方が逆転。「とにかく一戦一戦、頑張っていきたい」。大台への思いをのみ込んだ左腕の次回登板予定は、球宴明けの本拠地で巨人戦だ。

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2008年7月27日のニュース