西 プロ注目対決制した!菰野雪辱V

[ 2008年7月27日 06:00 ]

<宇治山田商・菰野>優勝を決めた菰野のエース・西(中)は人さし指を天に突き上げ、喜びを噛みしめる

 【三重・菰野5-2宇治山田商】菰野が、昨夏決勝で敗れた相手に雪辱を果たした。最速146キロ腕・西が10安打を浴びながら2失点と踏ん張り、宇治山田商・平生とのプロ注目右腕対決を制した。西は「昨夏決勝で負けてから徹底的に走り込んだ。その自信と負けない気持ちが勝った」と胸を張った。就任22年目の戸田監督は「直球の球速は去年から10キロ近く上がった」と頼もしげに見つめた。三重県勢は99年から夏の甲子園9年連続初戦敗退。この1年で心身ともにたくましくなったエースが初戦で仙台育英の前に立ちはだかる。

 <宇治山田商 平生プロ希望を表明>宇治山田商の剛腕が、不完全燃焼のまま散った。今春の安房戦でセンバツ史上最速の153キロをマークした平生が5回途中、2度の悪送球などで自滅して降板。「悔しい気持ちでいっぱい」と大粒の涙をこぼした。昨秋から腰を痛め、センバツ後に悪化。投げ込み不足から今大会3回戦・松阪戦後では右内転筋も痛めた。平生は「こんなピッチングでは無理かなと思うけど、もちろんプロには行きたい。しっかり考えたい」と話した。

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2008年7月27日のニュース