5連敗…ノムさん「縄で絞められている感じ」

[ 2008年7月27日 06:00 ]

<オ・楽>2回、下山の三塁ゴロで一塁手・フェルナンデスがベースカバーに入らず内野安打に

 【楽天1-3オリックス】野村監督でなくたって、ぼやきたくなる。信じられないミスから失点して、楽天の連敗が5に伸びた。2回だ。1死から下山の三塁線のゴロを草野が処理。ところが、「ファウルだと思った」と一塁のフェルナンデスがベースカバーに入らず内野安打となった。

 「珍プレーというか、怠慢プレー。仮にファウルだとしてもいったんベースに入るのが普通。50数年、野球にかかわってきて初めて見た。三塁ゴロで一塁手がいないなんて」と野村監督。続く一輝の内野安打で一、二塁とされて、青山が相川に手痛い3ランを浴びた。

 負の連鎖は打線にも及ぶ。先頭打者を5度出しながら得点は8回の1点だけ。10安打で10残塁の拙攻に「何なんだろう、このタイムリー欠乏症は」と指揮官は苦虫をかみつぶすしかない。結果的に2回の3失点が、最後まで重くのしかかった。

 5連敗で借金9。交流戦以降は大失速で50敗に到達した。悲願のクライマックスシリーズ進出へ、上位陣の背中が遠のいていく中で指揮官は「太い縄でグイグイ絞められている感じ。ムードは最悪。泥沼の深みに入り込んで、はい上がれない」。27日はエース岩隈が先発。「0点で抑えなきゃ勝てないだろう…」。73歳の名将の言葉に元気はなかった。

 ≪マー君「日に日に状態良くなっている」≫右肩を痛めて2軍調整中の楽天・田中が27日、故障後初めてキャッチボールを行う。仙台市内の2軍グラウンドで練習。メニューにノックが加わった。ボールは下からトスしたが「痛みがなくなったわけではないけど、日に日に状態は良くなっている実感はある」と話した。27日の“投球再開”後の肩の状態が球宴、五輪出場を左右する大きなポイントになる。

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2008年7月27日のニュース