イチローあと「5」 舞台はBジェイズ3連戦へ

[ 2008年7月24日 10:25 ]

レッドソックス戦の1回、左前打を放つマリナーズのイチロー

 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は23日、シアトルで行われたレッドソックス戦に「1番・右翼」で出場し、6打数1安打だった。日米通算3000安打にあと5本。内容は左前打、三ゴロ、遊ゴロ、二ゴロ、中飛、中飛で打率は3割。城島健司は「7番・捕手」で5打数無安打。内容は遊ゴロ、三ゴロ、空振り三振、左飛、三ゴロ併殺打。打率は2割3厘。

 レッドソックスの岡島秀樹投手は3―3の9回に3番手で登板し、2/3回を無安打無失点。試合は延長12回、レッドソックスが6―3で勝った。

 ≪地元での記録達成ならず≫イチローは本拠地で節目を迎えることができなかった。オリックス時代の1278本が含まれた通算3000安打は、大リーグではあくまでも参考記録扱いだ。しかし、イチロー人気が高い地元では達成時に祝福セレモニーが予定されていた。延長12回を戦い、第1打席で左前打を放ったが6打数1安打。舞台は25日からトロントで始まるブルージェイズ3連戦に移ることになった。
 「事実に対して一つの答えを出した後は前に進むしかない。もう一度違う設定を行うのは大事なテクニックの一つということ」。結果に関係なく日程は消化されていく。イチローは早い段階で気持ちを切り替えたようだ。あと5本。ただ、周囲が思っているほどイチロー自身は簡単にクリアできるとは感じていない。「今日の試合が始まる時点ではあと6本。それは(自分としては)近くない」と話した。

 ≪苦しむ城島≫城島は11回裏1死一、三塁の好機で三ゴロ併殺打。強い打球は三塁手の正面へ飛んだ。最悪の結果に「何を言ってもしょうがない」。次の回に3失点し、マリナーズの連敗は5に伸びた。後半戦はまだ1安打。18日のインディアンス戦の3打席目から14打席続けて凡退し、その間に3併殺打。「内容は別にいい。ヒットが出れば」。城島がかつてないスランプに苦しんでいる。(共同)

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2008年7月24日のニュース