馬場母校・新潟県央工が初の甲子園

[ 2008年7月24日 06:00 ]

 【新潟県央工3―2佐渡】再三のピンチをしのいだ新潟県央工が延長11回の激闘の末、初の甲子園切符を手に入れた。9回1死一、三塁、1点リードした11回は無死一、三塁と攻め立てられ「何度もあきらめそうになった」と鈴木監督。6回からマウンドを守り抜いた古村は「以後0点に抑えていれば、野手が打ってくれる」と胸を張った。

 4年前の水害で被災した三条市からは初の甲子園出場だ。同校はプロレスラーの故ジャイアント馬場さんの母校。前身の三条実時代の野球部でプレーしていた。野球部後援会の川崎重雄前会長(73)は「馬場君とは入れ替わりだが、少年野球で一緒にプレーした仲。それにしても甲子園なんて初めてだからこれからが大変でしょう。寄付金が集まるよう、私も応援したい」と感慨に浸っていた。

 ◆新潟県央工(新潟)前身は三条商工学校。都市工学等6コースがある。

 <佐渡 初の甲子園ならず>延長11回の末に新潟県央工に敗れ、初の甲子園はならなかった。決勝マウンドを含め、6試合計712球を1人で投げきったエース中河は「疲れはありました」と明かしたが「ここまでこれた。あきらめたら終わりですから」と、やり遂げた満足感も漂わせた。佐渡勢として初の4強進出を果たし、決勝も大接戦。深井監督は「島民には選手は立派でしたと報告したい。いつの日にか、今度は(決勝で)佐渡対決を」。今夏の躍進を糧に、新たな目標を掲げた。

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2008年7月24日のニュース