斎藤、岩田の2枚看板温存で予選通過

[ 2008年7月24日 06:00 ]

 【日本3―9米国】野球の世界大学選手権第7日は23日、チェコのブルノなどで1次リーグが行われ、日本は米国との全勝対決に3―9で敗れて4勝1敗となり、24日の最終チェコ戦を前に予選リーグ2位が確定した。22日にはリトアニアに25―0で圧勝。準決勝進出を決めていた日本は投手の2枚看板、斎藤佑樹(早大)と岩田慎司(明大)を温存。決勝に進出すれば再戦が予想される最大のライバルに手の内を隠す戦略で、来る大一番へ準備を整えた。

 6点差の敗戦にも、河原井監督(青学大)の表情は淡々としていた。22日のリトアニア戦に勝利して、すでに準決勝進出は確定しているとあって「きょうは何が何でも(勝つ)という試合じゃない。選手はもちろん全力で戦ったけどね」と収穫を強調した。本来は抑え要員の武内(法大)を先発させ、斎藤と岩田を温存。7回までに3投手が9失点と打ち込まれたが、4番手の乾(東洋大)が2回無失点の好投で「乾は収穫だった。球に切れがあったね」と指揮官は“大一番”での戦力になると判断。打線は3点止まりながら、細かいサインを一切出さない徹底ぶりライバルに情報を与えなかった。
 準決勝の相手は24日の予選リーグ最終日の結果次第だが、決勝では再び米国と激突することが濃厚。ベンチで見守った斎藤も「イメージができました」と先の対戦を見据えた。

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2008年7月24日のニュース