名将“5年ぶり”決勝は死闘の末サヨナラ

[ 2008年7月24日 13:22 ]

 高校野球の茨城大会は24日、水戸市民球場で決勝戦が行われ、初の決勝進出を果たした霞ケ浦が3連覇を目指す常総学院に挑戦。常総が延長10回、3-2でサヨナラ勝ちを収め、3年連続12度目の甲子園を苦しみながら勝ち取った。

 「私はあきらめてました」。復帰して5年ぶりに決勝戦を戦った木内監督は開口一番こう言った。
 霞ケ浦は33回無失点をマークしたエースの岡本ではなく、大塚が先発。これで常総ナインは「はぐらかされた」(木内監督)。8回まで散発4安打。おかしい、こんなはずじゃ…と思っているうちに9回裏の攻撃を迎えた。
 一打同点のチャンスを作ると、霞ケ浦ベンチは岡本を投入。選手が「待ってましたという雰囲気になった」ことを木内監督は肌で感じた。直後に起死回生の同点右前適時打が飛び出した。
 流れは常総に傾いた。10回、1死満塁で川崎の右犠飛でサヨナラ勝ち。「私はあきらめていたけど、生徒があきらめていなかった。生徒の勝ち、監督の負け。よく大阪に行けましたよ」と木内節で今年のチームはそんなに強くないという言いつつも、全国大会での勝算は十分ありそう。「2つくらい試合をしたら調子が出てくる」と甲子園40勝監督は、5年ぶりの全国制覇を見据えていた。

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2008年7月24日のニュース