常総学院“あの手この手”でサヨナラ勝ち

[ 2008年7月24日 06:00 ]

<常総学院・土浦湖北>先発した常総学院の島田

 【常総学院6―5土浦湖北】帰って来た名将が全国の舞台に王手をかけた。常総学院が土浦湖北をサヨナラで振り切って3年連続の決勝進出だ。“あの手この手”で何とか白星を手にした木内監督は「どっちが勝っても不思議じゃなかった。99%負けても仕方ないと思ったけど、良く守ったね」と汗をぬぐった。

 87年夏の甲子園準V腕で元ヤクルトの島田直也氏を父に持つ隼斗主将が先発したが、2回1/3を3失点。指揮官はすっぱり交代させると継投でしのぎ、最後は再び島田を登板させた。攻撃では4回2死二、三塁。9番・田中将がカウント2―2となって相手投手に合ってないとみるや、代打・川崎を起用。川崎は死球で2死満塁。ここから押し出し四球と中村の2点右前打で逆転。さらには重盗で4点を奪って一気に逆転に成功するのだから“木内マジック”だ。7回に同点とされたが、9回無死満塁から中村が左前へサヨナラ打。ベンチ入り20選手中16人を起用し、4投手をつぎ込む采配がはまった。
 24日、12度目の夏の切符を懸ける相手は霞ケ浦だ。木内監督は「決勝戦を投げられるのは島田しかいない」と主将を“予告先発”。指名された島田は「あと1つだから楽しんでやりたい」と頼もしい。昨秋指揮官に返り咲いた77歳の指揮官。慣れ親しんだ甲子園まであと1勝だ。

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2008年7月24日のニュース