ラロッカ!ローズ!カブレラ!オリ勝つ

[ 2008年3月25日 21:33 ]

 【オリックス5―4楽天】オリックスは2―4の5回1死一、二塁でラロッカが左前適時打。ローズの内野安打で満塁とすると、カブレラの移籍後初安打となる2点適時打で逆転した。2番手の高木が今季初勝利。楽天の一場は5回途中降板で7安打5失点。

 ≪やっと「ビッグ・ボーイズ」に!≫移籍後初安打となる打球が左前に飛ぶと、カブレラは一塁へ走りながら吠えた。3―4の五回2死満塁。ラロッカの適時打とローズの内野安打に続く逆転の2点適時打に、喜びを隠さなかった。
 ラロッカ、ローズ、カブレラ。コリンズ監督が名付けた「ビッグ・ボーイズ」は開幕3試合で計20打数2安打。特にカブレラは12打数無安打で「こんなに打てないのは今までなかったし、走者をかえさないといけないという重圧があった」と明かす。オープン戦も含めて初めて3人の強打者がつながって試合をひっくり返し、コリンズ監督も「危険な打線になる」と誇らしげだった。

 ≪自滅パターンにはまった一場≫精神面のもろさが出たマウンドだった。楽天の一場は5回途中5失点でノックアウト。「試合をつくれなかった。中継ぎに負担をかけ申し訳ない」とうなだれた。
 ラロッカ、ローズ、カブレラと中軸に強打者が続くオリックス打線。だが、この日は下位打線への不用意な投球が命取りになった。
 1―0の2回、7番の後藤に逆転2ランを浴びた。味方打線が再逆転したものの、4―2の5回に問題の場面が訪れた。
 先頭の9番日高にいきなりの四球。1死一、二塁でクリーンアップへ回り、ラロッカの適時打で1点差。ローズの内野安打でさらに満塁とされると、カブレラに逆転の2点適時打を左前に運ばれ交代を告げられた。
 5回が始まる前、紀藤投手コーチから「勝利投手の権利は意識せずにいけ」と言われていたという。だが、四球で走者をため中軸へつながれるという、頭では理解していたはずの自滅パターンにはまってしまった。
 開幕戦から2戦連続でサヨナラ負けするなど、救援陣に不安を抱える楽天。背番号11にかかる期待は大きかったが、最悪の形でマウンドを降りる結果となってしまった。

 ≪ノムさん「気の弱いやつばかり」≫楽天は先発の一場が5回に先頭打者への四球から失点を重ね降板。後を受けた松本は6回の先頭に四球を与え、4番手の青山も最初の打者に四球だった。野村監督は「あんな弱腰じゃだめだ。気の弱いやつばかり」と落胆を隠せなかった。
 開幕からの連敗は4に伸び、指揮官のぼやきは尽きない。投手陣の未熟さをひとしきり嘆くと、「ぼやきは永遠なり」と言い残して球場を去った。

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2008年3月25日のニュース