智弁和歌山 終盤の逆転で大勝発進

[ 2008年3月25日 16:47 ]

<丸子修学館―智弁和歌山>1回表智弁和歌山1死一、三塁、坂口が左前に先制打を放つ

 第80回センバツ高校野球第4日は25日、甲子園球場で2回戦が行われ、第3試合では2年ぶり出場の智弁和歌山(和歌山)が、31年ぶり出場の丸子修学館(長野)を12-4で下して3回戦に進出した。

 智弁和歌山は逆転された直後、1点を追う8回1死満塁から途中出場の林が走者一掃の右翼線二塁打を放って再びひっくり返した。さらに四死球に3安打などで計7点。9回にも2点を加えて駄目を押した。
 丸子修学館は7回に春原の本塁打をきっかけに4得点してリードを奪ったものの、8回に先発下村からつないだ救援陣がつかまった。

 ≪坂口“一発”はお預け≫昨秋の近畿大会での3試合連続本塁打で注目された智弁和歌山の坂口は、先制適時打を含む2安打2打点。しかし、一発は出ず「全然駄目でした。体の切れもなかったし球も見えてなかった」と不満の様子だった。
 3回戦へ向け「目標は全打席全安打くらいじゃないですか」。修正点はスイングをコンパクトにすることだ。

 ≪丸子修学館 春原二発目出てれば…≫丸子修学館の4番春原が7回に左翼ポール直撃のソロ本塁打でチームを勢いづけた。「打った瞬間入ると思った」という手応え十分の一発をきっかけに一度は逆転。ただこの回2度目の打席は2死満塁で三振に倒れ「もう1本出ていれば違ったのに」と悔やんだ。
 8回はマウンドを降りた下村を残すため、左翼の守備を退いた。ベンチから相手の猛攻を眺め「雰囲気を変えようと思って精いっぱい声を出した」と言うが、一気に逆転された。悔しい敗戦に「この経験を生かして、夏また帰ってくる」と決意を口にした。

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2008年3月25日のニュース