日テレ 巨人に「坂本リクエスト」

[ 2008年3月25日 06:00 ]

絵になる男だ!巨人・坂本

 19歳が地上波放送の救世主だ!日本テレビの久保伸太郎社長(63)が24日、都内で月例会見を行い、近年は視聴率が低迷している巨人戦のナイター中継について言及。視聴率回復の“切り札”に、94年の松井(現ヤンキース)以来となる10代開幕スタメンを狙う坂本勇人内野手(19)を指名した。同社長は球団幹部と原監督に積極起用を要望していることも明かし、ニューフェースの成長に期待を寄せた。

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 オフの大型補強で加入したラミレス、クルーンでもない。日本テレビのトップが熱視線を送るのは19歳の若武者・坂本だ。久保社長は「坂本に期待してます。視聴率にいい影響?もちろんでしょ」と言葉に力を込めた。
 会見で久保社長は「視聴率1ケタの番組は追放するということ」と構造改革のための持論を展開。06年から2年間は平均視聴率1ケタに低迷中のナイター中継についても「例外ではない」と厳しい姿勢を示したが「放送局が内容を修正できない部分もある」と試合展開や消化試合などで視聴率も影響を受けるナイター中継の“即追放”は否定した。その上で視聴率回復の“起爆剤”に挙げたのが目下、売り出し中の坂本だ。
 高卒2年目ながらオープン戦は打率・276、1本塁打、3打点(親善試合も含む)。チーム14年ぶりの10代開幕スタメンの可能性もある。久保社長は「成績が悪くても(若手を)前面に出してくれとお願いした」と球団幹部、原監督に積極起用を直訴したことも明かし、坂本の“露出度アップ”を希望した。
 各局は視聴率低迷を理由に野球中継に消極的だが、同局は今年も41試合を確保(07年は40試合)。坂本の活躍で視聴率が上がれば09年の中継数が増える可能性もある。同局は数試合のワンセグ放送も予定するなど野球人気復活へ奮闘中。久保社長の「坂本待望論」は“数字”の取れる選手が少なくなっているチームへの警鐘でもある。

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2008年3月25日のニュース