東洋大姫路が初戦突破

[ 2008年3月25日 11:23 ]

初戦を突破し、笑顔で応援席へ駆け出す東洋大姫路ナイン

 第80回選抜高校野球大会第4日は25日、甲子園球場で2回戦を行い、第1試合は昨秋の近畿大会優勝の東洋大姫路(兵庫)が4―1で希望枠出場の一関学院(岩手)を下し、3回戦へ進んだ。

 2回に1点を先制した東洋大姫路は3回、福永の中前適時打で2点を追加。7回にも1点を加えた。先発の佐藤は本塁打による1点に抑え、完投した。

 ≪“らしさ”なく反省ばかり≫「自分らしさを半分も出せなかった」。1失点で完投した東洋大姫路のエースで4番、そして主将の佐藤は笑顔こそ見せたものの、反省の言葉ばかりが口をついて出た。5回2死までは1四球を許しただけで無安打に抑える完ぺきな投球だった。安定感を欠いた終盤の内容が許せなかった。
 6回。2死無走者から菅原を追い込みながら、高めの真っすぐを右翼ポール際に運ばれた。「ボール1個分外に投げようと思ったが、甘く入った」。その後は立ち直ったかに見えたものの、4―1の9回は先頭から2連続四球。最後は1死満塁のピンチを併殺で切り抜け、何とか一関学院を振り切った。地面すれすれに落ちるスライダーを駆使して次々と打者を打ち取った前半が見事だっただけに、最後は余計ふがいなく映る。佐藤は「勝ちを意識する気持ちはあった。なぜ、そうなったのか分からないけど、反省を次に生かす」と誓った。
 ≪相手投手たたえる指揮官≫守備力の高さが評価されて希望枠で出場した一関学院だったが、2回に失策がらみで先制点を与えてしまった。沼田監督は「雪のために実戦的な練習が少なかった。(失策も)仕方ないかな」とさばさばと話した。
 東洋大姫路の佐藤に抑え込まれていた打線は6回、菅原の本塁打で1点を返した。9回には1死満塁の好機もあったが、最後は併殺でゲームセット。指揮官は「終盤はボールに目が慣れて、行けるかなと思ったが…。要所を締めるあたりはさすがですね」と佐藤の投球をたたえていた。

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2008年3月25日のニュース