今度は大隣完投!ソフトB開幕5連勝!

[ 2008年3月25日 21:21 ]

 【ソフトバンク2―1ロッテ】ソフトバンクが開幕5連勝。大隣が3安打1失点、毎回の12三振を奪う力投でプロ初完投。打線は1点を追う7回に井手の適時打で同点。さらに2死一、三塁から本多の右前打で勝ち越した。ロッテはまたも逃げ切りに失敗した。

 ≪先を越された男が12奪三振≫希望望枠で入団しながら昨季は故障を繰り返し、期待を裏切った大隣が、2年目は見事なスタートを切った。毎回の12三振を奪い、1失点でプロ初完投。開幕5連勝の立役者となった。
 最大のピンチは、プロでは未知のイニングだった8回。リズムよく投げていた7回までと一転、味方が逆転に成功した直後のこの回は、ボールが先行し、1死二、三塁のピンチを招く。ここで迎えた代打・堀にフルカウントからの7球目を投じる前、大隣は拳で胸を叩いた。そして、この日何度も空振りを奪ってきた外角高めへの速球を投げ込み、三振に仕留めた。続く西岡も直球で打ち取り、窮地を脱した。
 大場と久米のルーキー2人を、自分の車に乗せて球場入りしている。後輩たちは、ここまでの4試合で既に勝ち星を挙げていた。特に大場はプロ初登板で無四球完封という華やかなデビュー。大隣は「これは“勝ち車”」とおどけていたが「完封は、まだ自分はしたことがなかった。先を越され、悔しかった」。内心は穏やかでなかった。
 雪辱を期す2年目。「去年のこともある。今年こそ、という強い気持ちでやっている」。決意がにじんだ、124球の完投劇だった。

 ≪それでも清水はくじけない≫清水は7回のピンチで新球のシュートが甘く入り、井手に同点打を浴びた。「ゴロを打たせにいったが、抜けてしまった」と降板に追い込まれた制球ミスを悔やんだ。
 一方で収穫もあった。不振だった昨季に比べて直球に切れがあり、シュートも効果的。自らの好守備もあり、粘り強くピンチをしのいだ。「(次回以降)運があれば、白星が転がり込んでくると思う」。妻の急死の影響による調整遅れを完全に取り戻した上、復活への手応えも感じていた。

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2008年3月25日のニュース