藍は暫定32位 6時間遅れも「慣れてます」

[ 2009年11月22日 06:00 ]

第2ラウンド暫定32位の宮里藍

 USLPGAツアーのLPGAツアー選手権第2日は20日、米テキサス州リッチモンドのヒューストニアンGCC(6650ヤード、パー72)で前日に日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが悪天候のため6時間遅れで開始され、再び日没サスペンデッドとなった。宮里藍(24=サントリー)は9ホールを終えて通算イーブンパーの暫定32位。宮里美香(20=フリー)は10ホールを終えて通算10オーバーの暫定116位に後退した。第1ラウンド首位のロレーナ・オチョア(28=メキシコ)ら58選手が第2ラウンドをスタートできなかった。

 悪天候に加え長い待ち時間…。だが、6時間遅れたスタートも宮里藍は平然と受け止めた。「米ツアー4年目なのでもう慣れてます。こういう日は気持ちを切らさないことが大事だけど、きょうはうまくいった」。午前中は一度宿舎に引き揚げ、読書をしたり、ジムで体を動かして時間を有効活用。雨の中での第2ラウンドでは、9ホールを消化してスコアを1つ伸ばした。「まずはハーフを終えられてよかった」と長い1日にも疲れを見せずに笑顔で振り返った。

 6650ヤードとコースが長い上に、雨で濡れたフェアウエーではランが出ずに飛距離が落ちる。「なるべく長いクラブを入れておきたかった」と7番アイアンを抜いてウッドを6本(1、3、5W、U3、4、5)に変更。状況を見極める冷静な判断力もあった。

 安定したショットで好機をつくり、ノーボギーで耐えて上位進出に望みをつないだ。第3日は残りの9ホールと第3ラウンドをこなす合計27ホールの長丁場。「あしたが大変。きょうはゆっくり休んで備えたい」と追い上げに向けて気持ちを引き締めていた。

 ≪美香は最下位≫第1ラウンドで107位と大きくつまずいた宮里美香は、第2ラウンドも流れを変えられなかった。10ホールでバーディーなしの4ボギー。暫定ながら最下位に沈んで「思い通りにプレーできなくて悔いの残るラウンド。ショットもそうだし、パットもイメージが出なかった」とうなだれた。第3ラウンド進出は絶望的だが「一打一打を大事に頑張りたい」と気持ちを奮い立たせた。

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2009年11月22日のニュース