あきらめかけたが…鈴木に転がり込んだ幸運

[ 2009年11月22日 14:49 ]

女子で5位となり、GPファイナル進出を決めた鈴木明子のフリー

 落胆の表情で反省の言葉を並べた演技直後から約1時間。一度はあきらめたファイナルへの切符が、後続を滑るライバルたちのミスで、鈴木のもとに転がり込んできた。「残ってしまいました。うれしい半面、恥ずかしい気持ちもあって複雑」と、素直には喜べなかった。

 中国杯でGP初優勝を飾った24歳は、遅咲きのシンデレラガールとして一気に注目を集める存在になった。「ファイナルのことは考えなくても周りが言ってくる。それが硬さにつながった」。味わったことのない重圧で心も体も余裕を失い、これまで安定していたジャンプに乱れが生じた。
 苦い経験を糧に、初の大舞台に挑む。「与えてもらったチャンスを無駄にしないようにしたい。また緊張すると思うが、気持ちを強く持ちたい」と雪辱を誓った。(共同)

続きを表示

2009年11月22日のニュース