「女子柔道の母」R・カノコギさん死去

[ 2009年11月22日 16:52 ]

 「女子柔道の母」とも呼ばれ、女子柔道の普及や発展に貢献した米女子柔道家のラスティ・カノコギさんが21日朝(日本時間同日夜)、ニューヨーク市内の病院で死去した。74歳だった。家族によると、骨髄腫を患って治療中だった。

 1935年、ニューヨークのブルックリン生まれ。地元で男子に交じって柔道を練習。60年代前半に日本に渡って講道館に入門し、研さんを積んだ。
 70年代半ばに競技から指導へと軸足を移し、80年にニューヨークで開催された第1回世界女子柔道選手権では資金集めに奔走。熱心な普及活動が実って、女子柔道は88年の夏季五輪ソウル大会で公開競技となり、92年のバルセロナ大会で正式種目として採用された。夫の鹿子木量平(かのこぎ・りょうへい)氏(熊本県八代市出身)も柔道家。
 08年秋の外国人叙勲で旭日小綬章を受賞した際のインタビューで「柔道は生き方を教えてくれる」と語った。
(共同)

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