メダルの喜びかすむ…キューバの壁に完敗だった日本

[ 2009年11月22日 22:42 ]

<日本・キューバ>ストレート負けし肩を落とす日本チーム

日本、初の3位以内が確定 32年ぶりの表彰台

 【グラチャンバレー・キューバ3―0日本】試合前に、日本の大会初めてのメダル獲得が決まっていた。だが、その喜びも半減してしまいそうな敗戦だった。ベンチ入り12人の平均身長で7センチ以上上回るキューバに能力の差を見せつけられ、1995年から続くこのカードの連敗は13に伸びた。植田監督は「パワーバレーに完全に押された」と話した。
 第1セット序盤に、相手のサービスエースで4連続失点した場面が象徴的だった。指揮官が「他のチームとは球質が違う」と指摘したように、強烈なサーブで崩され、日本得意の速いコンビネーションの攻撃に持ち込めない。スパイク決定率27・27%に終わった清水は「スピードで勝負しようと思っていたが…」と悔しそうにつぶやいた。
 植田監督は相手のサーブ順に応じてブロッカーに細かく位置取りを変えさせ、今大会は「防御はかなり機能している」と自信を深めていた。ただこの日は圧倒的な身体能力を誇る相手に、ブロックでの得点は1。富松は「全然対応できなかった」と認めた。強豪国の一角に食い込むため、突き破らなければならない壁は厚い。

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2009年11月22日のニュース