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サヨリ 飲んべえの味方 豊富な亜鉛&ナイアシンで二日酔い知らず

[ 2017年10月5日 11:03 ]

「吾作流雑魚をおいしく!」イラスト・桜多 吾作
Photo By スポニチ

 【吾作流雑魚をおいしく!】サヨリ。本当は春の魚なんだよ…と教えられたことがあったが、吾作は、ちょっと涼しくなった横浜港や千葉港、外房の磯と、サヨリと遊ぶのは初秋から真冬だった。(イラスト&文 桜多 吾作)

 南北に2000キロと長い日本列島では魚の釣期も場所によって異なる。

 サヨリには何種かいて、茨城県霞ケ浦でブラックバスに追われているのを見た時には驚いたものだった。

 サンマのような形をしているが、サンマとは大違い!

 脂っ気がほとんど無い。その代わり現代人が不足しがちな亜鉛やナイアシンが多い。お酒を飲んだ時、アルコールが変化してできる“二日酔いのもと”アセトアルデヒドを分解するので酒のあてには最高、と料理店などでは重宝される魚なのだ。

 鮮度の良い釣りたては、やっぱり刺し身。ちょっと青くさいがなれれば乙な味。

 「酢の物」は酢で5分ぐらい締め、盛り合わせにワカメ・キュウリの薄切りを三杯酢に浸し、身を適当な大さに切って盛り付けワサビやおろしショウガを添える。

 「皮の焼き物」は刺し身用に剥がした皮を、串に巻き付け、しょう油か塩を振って焼く。

 「天ぷら」は中骨だけ取って中温で揚げる。「骨せんべい」は小物の骨を2度揚げして塩を振る。

 「ワイン蒸し」は頭を落とし、皮が外側になるよう頭の方から巻き、尾を立ててつまようじで止めバターを塗って皿に並べ、白ワインと水を加え蒸す。マヨネーズに香り野菜のみじん切りを混ぜたソースを添える。

 「塩焼き」は薄く振り塩をして、形が崩れないように3本ぐらい串を打って強火でサッと焼く。

 釣ったサヨリは、クラーに氷をしっかり入れて持ち帰りましょう。

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