有働由美子 「世の中のニーズがものすごい勢いで変わってる」 将来アナウンサーは必要か?の質問に

[ 2023年4月25日 14:51 ]

有働由美子アナウンサー
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 フリーアナウンサー有働由美子(54)が24日放送の日本テレビ「夜明け前のPLAYERS」(月曜深夜1・59)にゲスト出演。MCで米エール大助教授で経済学者の成田悠輔氏(38)と対談した。

 同番組は月1回の放送で、毎回ゲストを迎えて成田氏と対談。「ニッポンの未来を切り開くイノベーターにフォーカスする」という内容。

 同アナは大学時代に「コンプレックスを早めに理解した」といい、飾らない人柄がウケて一躍NHKの人気アナに。現在は同局の夜のニュース番組「news zero」でMCを務めるなどフリーとして活躍する。

 そうした歩みの有働に、成田氏は「容姿とか、わかりやすいキャスター能力以外で勝負するのは未来っぽいですよね」と指摘。「っていうのは僕、アナウンサーとかキャスターはどんどん必要なくなるとしか思えなくて。きれいな容姿とかいくらでも生成できちゃうじゃないですか。さらに読み上げ能力とかAIも有能。だから人間が必要あるとすると、読む能力、普通のアナウンサーの人たちが持ってるスキルとか見た目の良さみたいなのと全然違う、謎の不完全さとか評価しにくいような愛嬌、雰囲気が価値になっていくと思うんですよ。それの先駆けなんじゃないかって」と有働を表現すると、有働は「先駆けだったのか私!いいこと言うね!」と喜んだ。

 一方で、これから先のアナウンサーの必要性を問われ、「世の中のニーズがものすごい勢いで変わってるのはわかる」と実感を語った。

 「5、6年前までは自虐がウケてたんですよ。私がNHK時代にやってた『あさイチ』っていう番組は退職された方とか主婦の方が対象。だけど私はバリバリのキャリアウーマンで、ニューヨーク特派員から帰ってきました~みたいな。なんらお前の言うこと聞きたくねーわ、みたいな人が急にそこに入って。たぶん自分の中でネガティブを出さないとって…。それで、“お見合いもしたけど、結婚できなくて、子供もいなくて”って、皆さんは持ってるけど私が手にできなかったものみたいなことで視聴者の方に。そうやろうと思ってやったわけじゃないけど、振り返ると自虐すればするほどみんな喜ぶっていう」と図らずも自らのことをオープンにしたことが、視聴者に励まされる結果を呼んだ。

 しかし、「2015年くらいからは、自虐が嫌味になる。視聴者の気分の変化はすごい早い。そこを読み違えるとマスメディアで多くの人に見てもらいたいっていう所にいる人としては致命的になるので、難しくなりましたよね」と潮流の変化を感じたという。

 「最初は自然とそれやってたけど、そうしておけばいいわってこっち側が少しでもサボった分が見えて。あざとく見えたのかもしれない。時代的にもイライラをぶつける対象を探すっていうのはあったかもしれない」と分析した。

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2023年4月25日のニュース