チバユウスケが食道がん　スラダン映画OP主題歌担当「The　Birthday」ギター＆ボーカル

The　Birthday（右から2番目がチバユウスケ）
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　ロックバンド「The　Birthday」のギター＆ボーカルのチバユウスケ（54）が24日、食道がんのため当面の間休養することを所属するユニバーサルミュージックを通じて発表した。

　これにより今月29、30日に開催の「ARABAKI　ROCK　FEST.23」（宮城県）以降、予定されている全てのフェスティバル、ライブへの出演を見合わせる。6月に予定していたThe　Birthdayの「FxxK　Forever　Quattro×Quattro　Tour’23」は中止となった。突然の発表に、音楽関係者は「音楽活動に専念するため、大事を取っての休養。今まで病気知らずだったので驚いている」と話している。

　チバは大学時代、現在も活動を共にするドラムのクハラカズユキ（54）らと「THEE　MICHELLE　GUN　ELEPHANT」を結成し、96年にメジャーデビュー。黒い細身のスーツがステージ衣装の定番で、「カルチャー」や「ゲット・アップ・ルーシー」などのヒット曲を生み出した。ロンドンブーツ1号2号の田村淳（49）ら芸能人のファンも多く、時代を代表するバンドとして今なお根強い人気を誇っている。

　03年、テレビ朝日「ミュージックステーション」に初出演した際、ロシアのデュオ「t.A.T.u」のドタキャンしたことを受け急きょ2曲目を歌唱した逸話も。09年、ギターのアベフトシさんが急逝した直後に出演のフジロックフェスティバルでは追悼の演奏を披露し話題を呼んだ。

　The　Birthday結成後も、フェスなどライブを中心に精力的に活動してきたが、最近では大ヒット中のアニメ映画「THE　FIRST　SLAM　DUNK」のオープニング主題歌「LOVE　ROCKETS」を担当。アニメの大ファンの大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手が今年のオープン戦の登場曲に使ったこともあり、幅広く支持されている。音楽関係者は「最近チバさんの声を聴く機会が増えていたところなので残念。早く良くなってほしい」と一日も早い復帰を願っている。

　▽食道がん　食道の内面を覆う粘膜の表面にでき、食道内にいくつも同時に発生することもある。初期は自覚症状がなく、進行するに従い飲食時の胸の違和感、飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛みなどの症状が出る。同時または別の時期に複数の臓器に発生する重複がんが、食道がんでは約20％の確率で発生するといわれている。国立がん研究センターがん統計によると、5年生存率は41・5％。過去には桑田佳祐、十八代目中村勘三郎さん、小澤征爾さん、立川談志さん、赤塚不二夫さん、やしきたかじんさん、野口五郎らが患っている。