広澤克実氏 岡田監督動いた 大幅打順変更はカンフル剤、好転のきっかけづくり

[ 2024年4月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2ー1中日 ( 2024年4月14日    バンテリンD )

広澤克実氏
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 【広澤克実 視点】この時期の、この打順変更は一つのカンフル剤だろう。野手8人の名前は変わらず、順番が変わった。今後もこの日の並びで戦うとは思えないが、流れやムードを変えたかったのだと思う。

 選手個々が今抱える打撃技術の問題解決にはならないが、例えば佐藤輝と大山が入れ替わったように、一つ打順が早くなるだけで、また遅くなるだけで、見える景色は違う。好転するきっかけにはなる。

 私が打撃コーチを務めていた07年と08年の2年間、チームが停滞している時は、打順や選手起用など当時も岡田監督はよく動いた。延長12回引き分けだった12日も、0―2の8回の攻撃で代打、代走で追いつくなど試合の中でも劣勢時は采配で動く。

 わずか4安打で2得点。15三振を喫した。勝因は才木の好投に尽きる。打順変更が功を奏した、という打撃結果ではないが、試合に勝ったのだから良しだろう。(スポニチ本紙評論家)

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