野村謙二郎氏 目立つ甘い球の打ち損じ 各打者が状態を上げることが急務となる

[ 2024年4月15日 06:30 ]

セ・リーグ   広島3ー6巨人 ( 2024年4月14日    東京D )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】2回無死一、二塁から送りバントの作戦で秋山がストライクを見逃し、二塁走者・堂林が飛び出して憤死した。本来は打たせて得点を狙う秋山の打席でバント策を選ばざるを得ないことが、苦しいチーム状況を象徴している。セ・リーグ5球団との対戦が一巡。各打者が状態を上げることが急務だろう。

 打ちたい気持ちだけが先行しては体も思うように反応してくれない。総じて甘い球の打ち損じが目立つ。一気に調子を上げることは簡単ではない。例えば「いい見送り方ができたか」「自分のスイングができたか」「芯で打つことができたか」などに焦点を置き、一つずつ確認していくことが近道だろう。

 空振りやファウル、凡ゴロが多かった秋山は8回の最終打席で久々に左前へライナーを飛ばした。結果も安打。仮に好捕されていたとしても、イメージした打球を打てたなら「前進」でいい。

 ハッチは先発投手として合格点。その上で右打者には内角ツーシームをもっと使っていいと感じた。スライダーの制球が甘くなって打たれることがある。3回の被弾がそうだった。対の軌道として内角ツーシームを交ぜれば、打者に踏み込まれなくなり、もうワンランク上の投球が期待できる。 (本紙評論家)

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