ヤクルト・村上 守り続ける高校時代の恩師・坂井元監督の教え「ボール球に手を出すな」

[ 2024年4月15日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト9―0DeNA ( 2024年4月14日    横浜 )

九州学院・坂井宏安元監督
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 ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が14日、DeNA戦で待望の今季初アーチを放った。開幕から13試合目で、自身最も遅い54打席目の到達となった。

 忍耐の末に待望の一発が生まれた。54打席を要したが、その間に選んでいた14四球は両リーグ断トツで、現在の出塁率・483も両リーグトップだ。警戒した各球団バッテリーに勝負を避けられていたことを意味する。

 高校時代も同様の経験をした。九州学院では1年から4番に座り、通算52本塁打を放った。恩師の坂井宏安元監督(現彦根総合高校長、写真)は「県内の高校にはまともに勝負してもらえなかったけど、“ボール球に手を出したら代えるぞ!”と言っていた」と明かす。

 打席に立てば打ちたくなるのは打者の本能だが、打撃フォームを崩してほしくない親心からボール球に手を出さないように強く言い聞かせていた。積み上げた本塁打のうち「ほとんどが腕試しで挑んでくる県外チームとの練習試合でした」と坂井氏。その教えを守りながらスラッガーとしての基礎を固めた。

 高校時代に培った好球必打の精神は、日本の4番になっても変わらない。「一本出ればどんどん打つと思うよ。乗っていくタイプだから」と太鼓判を押す恩師の言葉通り、量産態勢に入りそうだ。(ヤクルト担当・重光 晋太郎)

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