広島 連日の逆転負けで今季最多借金4 わずか3安打 最下位転落に、新井監督「各自が我慢して…」

[ 2024年4月15日 06:30 ]

セ・リーグ   広島3ー6巨人 ( 2024年4月14日    東京D )

<巨・広>広島・新井監督 (撮影・西川祐介)
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 広島は14日、巨人に連日の逆転負けを喫した。借金は今季ワースト4に膨らみ、9日以来の最下位転落。打線は相手先発の高橋礼の前に7回まで2安打1得点と苦戦を強いられた。6回2失点と粘投した先発のトーマス・ハッチ投手(29)を援護できず、今季2度目の同一カード3連敗。新井貴浩監督(47)は「各自が我慢して、辛抱して、状態を上げていくことかな」と奮起を促した。

 重苦しい空気を、変えることができなかった。打線は3回に1点を先行しながら、高橋礼の前に4~7回まで一人も出塁することができなかった。次の1点が奪えず、3戦連続の逆転負け。新井監督は神妙な面持ちで試合を振り返った。

 「(高橋礼は)適度に球が荒れていたので、絞りづらかったのかもしれない。(ハッチを)援護してあげたかったけどね…。また次回、援護してあげられるようにやっていきたい」

 高橋礼とはソフトバンク時代の19年6月以来、5年ぶりの対戦だった。ミーティングでは、アンダースローで直球が浮き上がってくる右腕の特徴を共有した上で、「高めのつり球に手を出さずに、低い球を中堅から逆方向にという意識だった」と朝山打撃コーチ。対策を講じて挑んだが、スライダー、シンカー、ツーシームと多彩な変化球の対応にも苦しんだ。

 2回は堂林の中前打と相手の失策で、無死一、二塁と好機をつくったが、送りバントで進塁させる作戦が実を結ばなかった。秋山がカウント1―1からストライクを見逃すと、二塁走者の堂林が飛び出して挟殺プレーでアウトに(記録は盗塁死)。試合前まで2試合計12イニング無失点の高橋礼を攻略して流れをたぐり寄せるチャンスだったが、拙攻でつぶす形となった。それでも3回は矢野の内野安打を起点に足を絡めた攻撃で1点を先行。連敗ストップに向け、必死に食らいついたものの、4回以降はスコアボードに0が並んだ。

 新助っ人のレイノルズ、シャイナーをケガで欠き、3月31日のDeNA戦から純国産打線で臨んでいるが、1試合平均2・2点と得点力に乏しい状況。打線の状態を問われた指揮官は「各自が我慢して、辛抱して、状態を上げていくことかな…」と奮起に期待した。新井政権ワーストタイの借金4となり、最下位に再転落となったが、まだシーズンは始まったばかり。前だけを見据え、“家族”一丸で逆襲を期す。 (長谷川 凡記)

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