ソフトバンクが柳田の今季4度目V打で4連勝 小久保監督「あれぐらい、やってくれて当然や」

[ 2024年4月15日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4ー1西武 ( 2024年4月14日    ベルーナD )

<西・ソ>3回、適時打を放ち、ベンチにポーズを決めるソフトバンク・柳田(撮影・沢田 明徳)
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 ソフトバンクは14日、西武戦の3回2死三塁、柳田悠岐外野手(35)が2試合連続の決勝打となる右前打を放った。今季の勝利打点は早くも4とし、試合を決める一打を放つ頼もしい3番だ。先発の大津亮介投手(25)は7回5安打1失点で2勝目を挙げるなど、今季初の4連勝で貯金は最多の6。投打がかみ合い、12球団10勝一番乗りを果たした。

 今季初の同一カード3連勝の立役者となった35歳の柳田は「階段、きちい」と息を荒らげながら最後にベルーナドームの100段以上ある階段を上がってきた。報道陣に囲まれた打のヒーローは早速、小久保監督にちゃちゃを入れられた。

 「あれぐらい、やってくれて当然や。当たり前や」と指揮官が移動のバスの入り口で仁王立ちし、お出迎え。柳田は横目で見つつ、真顔になって「あ、はい。ぼちぼち頑張ってますし仕事なんでね、頑張るだけ」と言い残し足早に乗車した。

 “出発進行”とばかりに2試合連続で、柳田の先制打が流れを引き寄せた。0―0の3回2死三塁で先発高橋のカットボールを右前に先制適時打。13日には初回1死二塁で左腕・隅田のスプリットを左線に技ありの先制適時二塁打を放った。「チームに貢献しようと、もう、気持ちです!」。2試合ともに決勝打になったが、不動の3番はそれだけでは終わらない。5回2死で右翼へ二塁打、7回無死一塁で右前打。5日楽天戦以来今季2度目の猛打賞で打率・340と浮上してきた。

 今井や隅田と投手力の高さが注目された西武の“表ローテ”相手だったが、終わってみれば柳田は3試合連続安打&打点。「めちゃくちゃいい投手ばっかりだったけど、うちの投手が抑えてくれた。打てたんで良かった」と振り返った。

 13日に2打席連続満塁本塁打を放った山川の16打点に続く、リーグ2位の12打点。超強力打線の「YY砲」が相乗効果を発揮しているが、本人は「誰かが打つと思っているんで、僕も打てたらいいなと思ってやっています」と自然体だ。

 これでチームは初の4連勝、両リーグ10勝一番乗りで貯金も最多の6とした。リーグの対戦が一巡した14試合で、柳田は4度も勝利打点を記録する勝負強さを見せているが、背番号「9」の継承者である柳田に小久保監督は、辛口かつ満足しない。「まあ、あのくらいはしてもらわんと」とにやりと笑った。

 遠征先は札幌へと移るが柳田は引き続き、自身の仕事に集中する。「投手も抑えてくれていますし、助け合いながら頑張っていきたいと思います」。昨季は打率・314、3本塁打、11打点と好相性のエスコンフィールドの舞台も味方し、乗っていきそうだ。 (井上 満夫)

【柳田シーズン最多勝利打点は17年の19回】 ○…柳田の勝利打点は昨季まで通算138回。シーズン最多は17年の19回だった。初めて規定打席をクリアした14年以降、故障で38試合の出場に終わった19年(5回)と23年(9回)以外は2桁勝利打点を記録している。最少は68試合出場だった12年の3回。今季は14試合で4回目、過去4回目に到達した最速は20年の23試合目だった。

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