阪神・岡田監督 吉田義男氏に並んだ球団歴代2位の通算484勝 「守りの野球」は吉田イズムの継承

[ 2024年4月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2ー1中日 ( 2024年4月14日    バンテリンD )

<中・神>好投した才木に笑顔を向ける阪神・岡田監督(左)(撮影・椎名 航)
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 岡田監督が阪神監督通算484勝とし、球団歴代2位の吉田義男氏(90)に並んだ。1位の藤本定義氏の514勝まで残り30勝で、今季中の更新は確実。オリックス時代を含めると、プロ野球歴代21位の672勝となった。

 現役時代の85年、吉田監督の下で球団初の日本一になった。主力として真弓明信、ランディ・バース、掛布雅之とともに戦った打線は史上最強の呼び声が高いが、他の強みがチームを支えていたという。

 「打撃のチームと思われてるけど、堅い守備がベースになってたんやで。だから、優勝できたんや」

 「牛若丸」の異名を取った名遊撃手の吉田氏は、内野手への要求が厳しかった。「選手・岡田」は二塁手として、二遊間の併殺プレーなどを徹底的に鍛えられた。岡田監督も就任以来、同じように内野を強化。特に二遊間のコンビネーションに多くの時間を割いた。

 現役時代に取り組んだ練習を、今の選手にもやらせた。自身は阪神入団後に内外野のさまざまなポジションを経て、85年から二塁にほぼ定着した。その経験をなぞるように、昨季は監督として中野を遊撃から二塁へ移したことが奏功。中野は守備の安定が打撃にも好影響を与え、遊撃を奪った木浪も攻守に飛躍を遂げた。センターライン中心の「守りの野球」は、吉田イズムの継承。1点差を守り切っての節目の白星は、それを象徴していた。

 プライベートでは、名門・西宮カントリー倶楽部のメンバー同士、ゴルフをともに楽しむ仲。偉大な先輩に肩を並べた。 (倉世古 洋平)

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