若林晃弘はどこでも守れるスイッチヒッター 一人で何役もできる武器がある 巨人から日本ハム移籍

[ 2024年3月11日 12:57 ]

巨人・若林晃弘
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 巨人から日本ハムへトレードが発表された若林晃弘内野手(30)には、一人で何役もできる武器がある。内外野どこでもこなすユーティリティープレーヤーでありながら、スイッチヒッター。「(右と左で)道具は変わらないけど、イメージや感覚は違う」と明かす。打撃練習だけでも、人の倍以上こなすことになるが「ずっとスイッチでやってきているから大変だとは思っていない。これが普通」と磨いてきた。

 スイッチならではの調整法もある。試合では右投手なら左打席、左投手なら右打席に立つが「開き気味の時に矯正で」と練習ではあえて右の打撃投手に対し、右打席に立つこともあった。「同時に調子が良いと思ったことはない。打席数も同じにはならないから」と難しさも口にするが、プライドも持っていた。

 座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。大洋ホエールズで活躍した父親・憲一さんから、中学生の時に勧められた本で出会った言葉だ。「結果なんて分からない。自分のできることを頭においてやる。それだけを信じてやろうと言う言葉。練習の時も試合の時もそういう意識が大事」。21年には開幕スタメンを勝ち取るなど、最多の96試合に出場したが、22、23年は故障の影響で出場数が激減。それでも、ジャイアンツ球場では前を向いてリハビリに励んでいる姿があった。

 オフには「もう1回細かいところからしっかり追い込んで、悔いのないようにやりたい」と決意を口にしていた。一人で何役もこなせる若林は、大きな存在になるはずだ。(巨人担当・小野寺 大)

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