日本ハム・万波 オープン戦初マルチ!「マンナビーム」発動に「ミスなくできた」

[ 2024年3月11日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム3―9楽天 ( 2024年3月10日    静岡 )

<楽・日>2回、万波が左中間に適時打を放つ(撮影・篠原岳夫)
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 日本ハムの万波中正外野手(23)が10日、楽天とのオープン戦に「6番・右翼」で先発し、オープン戦初のマルチ安打をマークした。2回に左中間適時二塁打、4回には左前打を放った。守備でも初回に補殺を記録するなど、攻守で存在感を発揮。今季は新庄剛志監督(52)から唯一レギュラーを明言され、キャンプから調整を一任された。チームはオープン戦8試合目で初黒星も、主砲が状態を上げてきた。

 欧州選抜と対戦した侍ジャパンでの活動を終え、チームに合流した前日は4打数無安打と快音が響かなかった。まだ調整段階であり、決して絶好調とは言えないが、万波は焦っているわけでもない。今できる最善を尽くした上で、まず結果を残したのは2点を追う2回だ。

 1死二塁で迎えた1打席目。フルカウントから滝中の高めカットボールを捉え、左中間へ適時二塁打を放った。4回には2死走者なしから左前打。オープン戦初のマルチ安打をマークし「打つボールの選択もだいぶ良くなってきたかなと思います。低めも少しずつ見えてきたので」と、上昇へ確かな手応えを口にした。

 守備でも魅せた。初回無死二塁から小深田の右翼線の当たりを回り込んで捕球すると、二塁を狙った打者走者を自慢の強肩で補殺を記録。侍ジャパンでも話題となった「マンナビーム」を披露し、静岡のファンからも称賛の拍手を受け「捕球から全くミスなくできたプレーなので良かったです」と、胸を張った。

 オフに新庄監督から唯一レギュラーを明言された今季は、キャンプから調整を一任されてきた。チームの配慮でキャンプ序盤は実戦での打席数も少なく、初めての取り組みに不安もあった。それでも自らを信じ、オフからの取り組みを続け、ようやく状態が上向きになってきた。

 「まだまだ良いとは言えないけど、悪いなりに少しずつ対応できたのは良いかなと思います」と万波。開幕まで残り3週間。自らのペースで歩を進める。(清藤 駿太)

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