西武・渡部OP戦1号 次の「ぽっちゃり大砲」に名乗り!おかわりの金言でポスト山川弾

[ 2024年3月11日 05:30 ]

オープン戦   西武3―1DeNA ( 2024年3月10日    横浜 )

<D・西>9回、ソロを放ちベンチに迎えられる渡部(撮影・会津 智海)
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 最後は左手一本で振り切った。2―1の9回1死。西武・渡部が、伊勢の外角高めカットボールに反応した。体勢を崩されながらも、左翼席へズドン。桐蔭横浜大時代にプレーした思い出の横浜スタジアムにアーチをかけ、「本当に入ってくれって感じで走っていたので、本当に良かった」と笑みがこぼれた。

 春季キャンプは宮崎・南郷(A班)スタートが決まっていたが、直前の体調不良により高知・春野(B班)で2月を過ごした。6日にようやく1軍へ合流したばかり。4回の左前打と合わせマルチ安打とし、「出遅れて、結果を出さなきゃいけないところでアピールできた」と安堵(あんど)した。

 試行錯誤を続けていたが、B班キャンプで調整していた中村からヒントを得た。打ちにいく際、バットのヘッドが投手寄りに傾いていたため、速球への対応が遅れていた。同じ右打者の中村からは左手首の角度について助言され、修正を試みた。「構えた時に内側に絞ることでヘッドが立つようになった」。通算471本塁打の金言を体にしみこませ、待望の一発につなげた。

 長距離砲として期待される体重115キロの巨漢は、“ポスト山川”として期待される。ソフトバンクにFA移籍した山川とはプライベートで食事に行く間柄で、多くの打撃理論を学んできた。「いつまでも山川さん、中村さんに頼ってはいられない」と自覚をにじませた昨年は、プロ初の4番に座るなど自己最多6本塁打を放った。20年ドラフト1位で入団して早くも4年目。「ぽっちゃり大砲」の系譜を継承し、三塁の開幕スタメンを奪う。(福井 亮太)

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