エンゼルスの新背番号17デビュー 上々の内容も米野球系ユーチューバー「17番が球界最高の選手から…」

[ 2024年2月25日 13:06 ]

エンゼルス・ドジャー(AP)
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)が昨季まで背負っていた背番号17を受け継いだエンゼルスのハンター・ドジャー内野手(32)が24日(日本時間25日)、ドジャースとのオープン戦で途中出場し、今季実戦初出場。昨季はロイヤルズでプレーしたマイナー契約のベテランは打席ではポテン二塁打を放って1打数1安打、1四球とメジャー昇格をアピールしたが、新背番号のお披露目で米野球系ユーチューバーから皮肉られた。

 試合会場となったエンゼルスのキャンプ地ディアブロ・スタジアムには、大谷の名前が入った背番号17のエンゼルス時代のユニホームとドジャースの新ユニホームが入り交じった。エンゼルスの新背番号17ドジャーが登場したのは4回の一塁守備からだった。5回の打席では二塁後方への小飛球がドジャースの二塁手と右翼手の連係ミスも重なってポトリ。ドジャーは二塁に到達し、続く打者のタイムリーで1得点も記録した。7回の打席は四球を選んだ。試合は2点を追うドジャースが8回に一挙5得点して勝ち越したが、その裏にエンゼルスが3点を返して7-7の引き分けに終わった。

 ドジャーにとっては上々の滑り出しかに思えたが、47.9万人の登録者を持つ米野球系ユーチューバーの「Fuzzy」がドジャーを皮肉った。自身のXに「翔平の番号をハンター・ドジャーに譲るわけがない」と投稿。さらに別の投稿では「ところで、ハンターは2021年以降-3.8-WARで球界ワースト。17番が球界最高の選手から最悪の選手になったというのは冗談だ。ジャージを引退させろとは言わないが」と実際のデータを持ち出して大谷とドジャーの差を皮肉った。

 WARは正式名称が「Wins Above Replacement」で、セイバーメトリクスを用いて打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標。代替可能選手(Replacement)に比べてどれだけ勝利数を上積みしたかを統計的に推計するもので、大谷は昨季10勝、44本塁打という投打での好成績でメジャートップの10.0。8.3だった2位のドジャース・ベッツに大差をつけていた。前任者が偉大過ぎるがゆえに、ドジャーがエンゼルスファンに受け入れられるためには猛アピールが求められそうだ。

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