CSへ「一発勝負」 阪神・伊藤将 21日ぶり実戦マウンドも格の違い見せた5回57球無失点 

[ 2023年10月12日 05:15 ]

フェニックス・リーグ   阪神2―1楽天 ( 2023年10月11日    サンマリン宮崎 )

<フェニックスリーグ 神・楽>阪神の先発・伊藤将(撮影・岸 良祐)
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 阪神・伊藤将司投手(27)が11日、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦(サンマリン)に先発し、5回無失点で調整を終えた。実戦マウンドは21日ぶりでも不安はなく、予定される19日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)第2戦での登板へ万全をアピールした。

 伊藤将は“中20日”が空いても持ち味を出し、クオリティーもしっかり保っていた。

 「(球種、コースも)全体的に投げたかったのでしっかりカウント球だったり、ボール球もしっかりできたので良かった」

 変わらない躍動感あるフォームで快投を演じた。序盤から少ない球数でテンポ良くアウトを量産。3者凡退は2度だけでも、許した3安打はすべて単打で三塁を踏ませなかった。格の違いを見せつける5回57球での無失点。“完封ペース”のパフォーマンスを当たり前のように披露した。9月20日の巨人戦を最後に実戦を離れていたとは思えない抜群の内容だ。

 「確かに間隔も結構空いていたのでブルペンに入りながら。そういう調整はできていた。しっかり5回無四球でいけたので良かったと思います」

 9月21日に登録を外れて以降は1軍遠征同行や鳴尾浜での残留練習で調整。普段のシーズン中にはあまりない“放牧”で得たものについては「いや、ないですね」と笑った。ブランクを感じさせない球質、制球、マウンドさばきを見せつけた。

 前日10日に5回無失点と好投した村上に続き、本番のCSファイナルSへ向けて万全をアピール。19日の第2戦に照準を合わせ、「一発勝負なので自分が持っている力を1試合で全力で出せればと思います」と静かに意気込んだ。

 昨年CSはDeNAと対戦したファーストS第2戦に先発。5回1失点の好投は報われずに黒星が付き、ファイナルSで出番は巡ってこなかった。「(今年は)一発勝負で勝てるピッチングができればいいなと思います」。発する言葉同様に、本番でも気負わず、淡々とアウトを積み重ねていく。 (遠藤 礼)

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