“OHTANI”カクテルも!地元アナハイムで大人気な大谷 FA戦線に注目するのは球団だけではなく…

[ 2023年10月12日 10:47 ]

カクテル“OHTANI”を紹介するエルサさん
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 今年度のレプリカユニホーム売り上げが全米1位になったことが示す通り、エンゼルス・大谷翔平選手の知名度は既に全国区になった印象がある。もちろん地元アナハイムでも大人気。大谷はもはやマイク・トラウトを凌駕するチームの看板になり、エンゼルスタジアムは日本人ファンの“観光名所”的な場所になったといっていい。

 8月中旬、エンゼルスの取材でアナハイムを訪れた際、滞在先のホテルのバーのメニューを見て驚かされたことがあった。そこでは“OHTANI”という名のカクテルが販売されていたのだ。

 「まだ販売3カ月の新しいカクテルです。店側は柚子の新しいカクテルを作りたくて、日本のウイスキーを使ったエンゼルスカラーのカクテルに、大活躍している大谷のネーミングはいいマッチだと思ったみたいです。かなり人気がありますね」

 そのバーで働く快活な韓国人バーテンダー、エルサさんは笑顔でそう説明してくれた。大谷の背番号にちなみ17ドル(約2500円)という値段がつけられたカクテル。サントリーのウイスキー“TOKI”がベースになり、エルサさんの言葉通りに柚子シロップ、クランベリージュース、クラブソーダで味付けされたもの。普段の筆者はカクテルを飲むことはほとんどないが、甘く、香ばしい“OHTANI”は非常に飲みやすく、人気になるのも肯けた。

 松坂大輔が入団したボストンのバーではマツザカバーガー、松井秀喜、田中将大がヤンキースに加わった後のヤンキースタジアムではゴジラロール、タナカロール(巻物)が販売されたのを思い出す。球場から徒歩15~20分のこのホテルはエンゼルス戦観戦のために訪れる宿泊客も多いようで、上手な売り出し方ではあるのだろう。

 「やはり日本人のお客さんが多いけど、“OHTANI”カクテルは日本人だけでなく、アメリカ人客も注文していますね。大谷は私も好きですよ。いいプレイヤーだし、背が高く、ハンサムだから(笑)。今後も頑張ってほしいですね」

 そんなエルサさんの言葉からも、大谷というスーパースターは地元と一体化していることが伝わってきた。最大級の人気者になったがゆえ、ビジネス面の影響も大きいことは容易に想像できる。だとすれば、FA戦線に注目しているのもエンゼルスの球団だけではないのだろう。球場周辺のホテル、レストラン、そのほかの企業も今オフ、大谷がどんな決断を下すかを固唾を飲んで見守ることになるに違いない。(記者コラム・杉浦大介通信員)

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