早々に敗退のドジャース、オフの最優先事項はFA大谷だが、その前にトレード市場での先発補強が不可欠

[ 2023年10月12日 17:20 ]

エンゼルスの大谷翔平
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 スポーツ専門局「ESPN」が地区シリーズで早々に敗退したドジャースのオフの動きについて分析している。

 最優先はFAの目玉大谷翔平(29)の獲得だが、重要な注意事項がある。ポストシーズンの惨敗ぶりを見れば明らかなように、先発投手が必要不可欠だということだ。肘の手術が終わったばかりの大谷は24年は投げられない。ウォーカー・ビューラー(29)がトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)から復帰してくるが、他はボビー・ミラー(24)、ライアン・ぺピオ(26)、エメ・シーハン(23)、ギャビン・ストーン(24)、マイケル・グローブ(26)といったメジャーでまだ実績の少ない若手たちしかいない。

 契約の切れるクレイトン・カーショー(35)は過去2年がそうだったように、まずは家族とゆっくり話し合う。最初に現役を続行するか否かを決め、続行の場合はドジャースなのか故郷のテキサス・レンジャーズなのかを判断する。決めるまで1カ月以上はかかる。カーショーが戻るにしろ戻らないにしろ、ドジャースは実績のあるベテラン先発投手を複数獲得する必要がある。ESPNはこのオフは、トレード市場を積極的に活用するのではと予測している。

 FA市場での大谷獲得に少なくとも5億ドルはかかると言われているからだ。もともとドジャースはファームシステムランキングで常にトップ5に入るほど若手有望株が多い。先発投手についても前述の通り良い若手が5人もいるが、全員がメジャーのローテに入れるわけではない。捕手でもトップクラスの有望株が2人もいて、正捕手ウィル・スミス(28)が健在だから、一人は出しても良い。

 他にも内外野に、他球団が欲しがる有望株がいる。彼らを出せば、大物を獲得できるはずだ。MLBでは7月末のトレードデッドラインから、ワールドシリーズ終了までメジャー契約の選手のトレードは禁じられている。ゆえにワールドシリーズが終わると、11月上旬に開催されるGM会議をまたいで、球団間のトレード交渉が活発になる。ドジャースがここで早々に優れた先発投手を補強できれば、FA大谷のハートをつかむことにもつながるかもしれない。

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