“糸井嘉男伝説”を巡ってコーチ陣が一触即発? 日本ハムで語り継がれる「白いボールは捕れ」事件

[ 2023年10月12日 17:28 ]

糸井嘉男氏
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 プロ野球の日本ハム、オリックス、阪神で活躍し、昨季限りで現役を引退した糸井嘉男さん(42)が11日深夜放送のテレビ朝日「杉谷拳士が取材中」(水曜深夜2・47)にゲスト出演。同じく昨季限りで現役を引退した元日本ハムの杉谷拳士さん(32)に問われるがままに“超人伝説”の真相を語った。

 糸井さんは2004年から2012年まで日本ハムに在籍し、杉谷さんは2009年から2022年まで日本ハムひと筋にプレーした元チームメート。糸井さんは、9月6日の放送回にVTR出演した元日本ハム監督の栗山英樹さん(62)が「真っすぐなだけに突拍子もないことをやり出したり、言い出したり。結構そういうの、ありましたからね、嘉男くん」と笑顔で語っていた通り、数々の仰天エピソードで球界の度肝を抜いてきた。

 そんな糸井さんについて、杉谷さんは「楽天戦だったと思うんですけど…」と敵地で行われた2009年の楽天戦について問いただした。9回裏2死二塁で一打サヨナラ負けの場面。打者が打った打球は大飛球となって前進守備の中堅・糸井を襲った。「誰もが諦めた。サヨナラ負けだって」と杉谷さん。そして、「ただ一人、諦めていない人がいたんです。糸井嘉男は諦めてなかったんです」と続けた。

 驚異的な筋力の持ち主で俊足の糸井さん。結論からいうと、激走の末になぜか素手で捕球を試み、指先に触れたものの“落球”してサヨナラ負けを喫したという。糸井さんだからこそギリギリのところまで追いついてしまったというのが真相だった。当時は2軍選手だった杉谷さんのトークに「よう知ってんな」と苦笑いの糸井さん。杉谷さんは「いやもう、それは伝説になってますから!」と返したが、なぜ最後の最後にグラブではなく素手を出したのか。

 この疑問に糸井さんは「僕は“白いボールは捕れ”って教えられているので」とし、「フルスロットルで走ってたら、もうね…」と捕球態勢に入ろうとした時に振り向く方向を間違えてしまったことでグラブを出しても届かないと思い「なんか、自分のなかで右手のほうが遠くにいけるなって思った」ととっさに素手捕球を試みたのだと明かした。

 「でもね、みんなにほめられたんっすよ。はたから見たらサヨナラのボールを落としているように見えるけど」と糸井さん。だが、このエピソードに関しては日本ハムの後輩たちに語り継がれる秘話もあるそうで、杉谷さんによると、現在オリックスでゼネラルマネジャーを務める福良淳一コーチはこのプレーに納得しておらず「嘉男はなんでグラブじゃなくて手を出したんだ」と清水雅治コーチに質問したのだという。

 だが、これに清水コーチは「それは聞かないでください」とピシャリ。初めて聞く“裏エピソード”に糸井さんは「なんでなんでなんで?」と大笑いで聞き返した。杉谷さんは「追いついた嘉男をほめてください」「いや、オレは気になる」と清水コーチと福良コーチの“言い合い”を紹介したうえで、福良コーチの「なんで手なんや…マサ…」という一言でこのエピソードを締めくくり、糸井さんは笑いが止まらなくなっていた。

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