フィリーズ 優勝決定シリーズ進出に王手 打線爆発6本塁打でブレーブスに大勝

[ 2023年10月12日 11:19 ]

ブレーブスに勝利し喜ぶフィリーズナイン(AP)
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 大リーグのプレーオフは11日(日本時間12日)、フィラデルフィアで5回戦制の地区シリーズ第3戦が行われ、フィリーズが10-2でブレーブスに大勝した。地元で解消したフィリーズは、シリーズ2勝1敗で優勝決定シリーズ進出に王手。第4戦は12日(同13日)、再びフィラデルフィアで行われる。

 2年連続ワールドシリーズ進出を目指すスター軍団は6本塁打と打線が大爆発。中でも牽引車となったのはスーパースターのハーパーだ。

 1-1で迎えた3回一、三塁、ハーパーは右翼に特大の勝ち越し3ランを叩き込むと、5回にも2打席連続の中越えソロを放ち、45798人の観客は興奮のるつぼとなった。

 大活躍のハーパーは2本塁打でベースを回る際、ブレーブスのアルシア遊撃手を2度にわたってしばらくにらみつけた。その伏線は第2戦、9回表のプレー。一塁走者だったハーパーはカステラノスの中飛で飛び出し、戻りきれずにダブルプレーで試合終了に。その試合後、アルシアがロッカールームで「ハハ、よくやったハーパー」と茶化したことがニュースになっていた。

 チームメイトを通じてアルシアの言葉を聞き、「どうするつもりだ?」た問われたというハーパーは、「彼を真っ直ぐにらみつけてやったよ」と溜飲を下げた様子。「真剣勝負だから楽しかった。俺は本当にこの場所が大好きなんだ」と自身には大歓声を、アルシアにはブーイングを送ったファンに感謝の言葉を繰り返していた。

 主砲の働きで打線に再び火がついたフィリーズは、カステラノスも2本塁打、ターナー、マーシュにも一発が出て、シーズン中にリーグ最多の104勝を挙げたブレーブスを粉砕。勢いに乗ったスター軍団が第4戦でブレーブスに引導を渡すかが注目される。(フィラデルフィア 杉浦大介・通信員)

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