DeNA・宮崎 激戦区セ三塁部門で1位 球宴ファン投票第1回中間発表

[ 2023年5月23日 05:30 ]

スターナイト、ユニホーム発表会に参加したDeNA宮崎(左)と今永(球団提供)
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 「マイナビオールスター2023」(7月19日バンテリンドーム、20日マツダスタジアム)のファン投票の第1回中間発表が22日、行われ、DeNA・宮崎敏郎内野手(34)がセ・リーグ三塁手部門でトップに立った。同部門から3開催連続で1位選出されているヤクルト・村上宗隆内野手(23)らを押しのけ、最多の1万5894票を獲得。史上初の打率4割打者を狙う右のスラッガーが、最激戦区を突破する。

 侍ジャパンを世界一に導いた「村神様」でも「巨人の主砲」でもない。勢いに乗る「サトテル」でもなかった。第1回中間投票でセの三塁部門トップに立ったのは、前人未到の打率4割超えを視野に入れる「ハマのプーさん」こと宮崎だった。

 正真正銘の最激戦区だ。コロナ禍のため中止となった20年を除き、19年から昨年まではヤクルト・村上が1位選出。18、19年には一塁部門で1位に輝いた巨人・岡本和も控える。入団から2年連続でセの外野部門1位だった阪神・佐藤輝も、今季から三塁でのノミネート。そんな中、ファンの支持を集められたのは、記録的猛打にある。

 打率・438は12球団で断トツ。9本塁打と合わせ、リーグ2冠を快走する。21日のヤクルト戦まで出場全34試合で連続出塁し、巨人・坂本が持つリーグ記録の36試合にもあと2に迫る。3、4月に初の月間MVPを受賞した際には、「去年と打順が異なり違う感覚でできている。その中で要求に応える意識でいる」と好調の要因を分析。昨季までの5番から主に3番を務めるようになったことも、奏功している。

 球宴は初の首位打者を獲得した17年に、監督推薦で初出場。翌18年はファン投票により、三塁部門で選出された。5年ぶりの出場は至近距離にあるが、かねて「今年は個人の目標はなく、できることを一生懸命やりたい」と語ってきた。フォア・ザ・チームを体現し、三浦DeNAをけん引する無欲の男。並み居る猛者たちを抑え、「セ界一の三塁手」として夢舞台に臨む可能性は十分にある。(大木 穂高)

 ≪“最長4割”は89年クロマティ≫宮崎(D)はここまで34試合に出場し、リーグトップの打率.438をマーク。2リーグ制以降、打率4割を最も長期間維持した打者は89年クロマティ(巨)の96試合で、以下、64年広瀬叔功(南海)の89試合、00年イチロー(オ)の74試合が3傑だ。なお、チームでは大洋時代の79年にミヤーンが記録した47試合が最長だが、宮崎はどこまでキープするか。(試合数はいずれも自身の出場数)

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